胚培養士の年収・給料・将来性は?資格取得までの道のり

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胚培養士の年収・給料・将来性は?資格取得までの道のり

胚培養士という職業を知っていましたか?胚培養士という名前からは医療職であることをあまり感じさせませんが、現代社会でニーズの高い不妊治療の補助医療を行う仕事です。

胚培養士は大学病院や産婦人科の医師の指導の下で顕微授精や体外授精などの生殖補助医療を行うことを業務とする医療技術者と表現することができます。医者ではないものの、非常に年収が高く、将来性の高い仕事という位置づけが認識されつつあります。

農学部の女子にも人気の高い職業として教育業界や大学でも注目の集まっている「胚培養士」を目指すことは需要と供給の関係上有利な状況となっています。

そんな今後の将来性の高い「胚培養士」について年収・給料や資格取得までの中身を追いかけることであなた自身やあなたの子供が目指すべき方向とあっているかを確認していきましょう。




胚培養士の年収・給料はどれくらい?


胚培養士の気になる年収・給料ですが、年収は400万円~600万円前後と言えそうです。

胚培養士の給料
初任給:18万〜20万円
経験者:25万円〜35万円
実績高い経験者:40万円〜

これが現在の求人で出ている胚培養士の最低給料の目安となります。

不妊治療の需要が高いため、胚培養士が足りないことから、技術力の高い胚培養士は年収2,000万円を稼ぐことができるということもあるようです。

受精成功率は胚培養士の力量によって差が付くことから受精成功率を高く残すことができる場合は、上記のような年収2,000万円プレイヤーが出来上がるのでしょう。

不妊治療はお金がかかりますが、治療を受ける身から言っても成功率の高い治療を受けたいと考えるのが普通でしょう。
技術力の高い胚培養士は当然需要も高く年収もあがっていきます。

技術力によって年収に差が付くことのある職種を望むのであれば医者ではないものの、今後なり手が増えそうな職業と言えそうですね。

では、胚培養士の将来性はどうなのでしょうか?

胚培養士の将来性・求人はどうなの?


胚培養士の年収の実態は先程紹介した通りです。現在は胚培養士が必要とされている人数よりも足りないため、求人も多く出ています。

不妊治療として「体外受精」が行われたのは42万4,151件(2015年日本産科婦人科学会統計)であり、体外受精で生まれた出生児は5万人以上となっています。

日本全体の出生数の20人に一人が体外受精で生まれています。

これって思ったより多くありませんか?かなり増えてきている印象です。

治療は保険適用外で数十万円(40〜60万円)と高いですが、子供を望む夫婦にとっては待ち遠しい子供です。結婚年齢が現在と同水準かそれ以上で推移すれば、仕事自体がなくなるということは考えにくいのではないでしょうか?

胚培養士の将来性の不安な部分
日本の人口が減っている(出産対象年齢の人口減少)
胚培養士の数の増加(供給の増加)

胚培養士の今後について考えた場合は、医者も同様かもしれませんが、人口が減少傾向にあるということによる市場の減少が考えられます。

胚培養士の人気が高まるにつれ、現在の胚培養士不足の状態が解消されると一気に最低限の給料が減る可能性はあります。ただ、不妊治療は今後も残るでしょうし、受精成功率の高い胚培養士は望まれるでしょう。

胚培養士の実力次第で年収が大幅にUPすることのできる職業という位置づけは変わらないと思います。今後、胚培養士を目指す人数が増えるようであれば本来将来性の高い仕事と思えますが、余ってしまうリスクも生じそうです。

これ公務員以外どの仕事でも同じことだと思います。

では、胚培養士の年収・将来性など本来の仕事内容を抜きにして、あなたが目指すべき仕事なのかを中心に書いてきましたので、仕事内容について簡単にまとめていきます。

収入面で問題ないと判断したけれども、やりたい仕事かどうかの判断も必要ですよね。

胚培養士の仕事内容


胚培養士は精子・卵子の体外での取り扱いが仕事となります。

具体的には、以下のような仕事になります。

胚培養士の仕事
①検卵
②精子精製
③媒精
④顕微授精
⑤受精確認・分割確認
⑥胚の凍結
⑦凍結胚の融解

検卵

顕微鏡で確認しながら胚培養士が卵子を回収します。回収された卵子は受精が行われるまでの間、インキュベーターで保管されます。

精子精製

採取した精液から不純物を取り除き、運動性の高い精子を集めるため遠心分離などを行います。

媒精

精製した運動性の高い精子を卵子の入ったディッシュに入れ、自然に受精させます。

顕微授精

倒立顕微鏡を使用し、精製した精子のなかから運動性が高く形態のよい精子を1つ選び卵に注入します。ヒトの卵子は約0.1mm、精子は約0.06mmであり、顕微授精は、胚培養士の行う作業のなかでも最も熟練した技術が必要です。

受精確認・分割確認

採卵を行った翌日朝、体外受精後、顕微授精後の卵子の様子を確認します。卵子が受精して胚に成長しているか、胚は順調に分割を繰り返して成長を続けているかを観察します。

胚の凍結

余剰胚があったり、卵巣過剰刺激症候群予防目的等で、胚を凍結保存することがあります。胚にダメージを与えることがないよう凍結保護液を使用し、液体窒素を用いて凍結されます。

凍結胚の融解

凍結保存していた胚を移植当日に融解します。融解液を使用して胚を融解し移植できる状態にして、担当の医師へと引き継ぎます。

ここから先は医者の仕事の領域となります。

顕微授精の部分が胚培養士の力量の差が現れる場所でしょうから、手先の器用さに自身があるのであれば十分にスーパー胚培養士を目指すことのできる素養はあると考えてよいのではないでしょうか?

では、胚培養士の年収・仕事内容を理解した上で、なってみたいと考えた場合は資格取得などはどのようにしたらよいのでしょうか?

胚培養士になるために資格取得などはどうすればよいの?

胚培養士は国家資格はなく、民間資格にて認定を行っています。

現場で数年経験を積んだのちに、以下の2団体のどちらかの民間資格を取得するのが一般的です。

・一般社団法人日本卵子学会「生殖補助医療胚培養士」
・一般社団法人日本臨床エンブリオロジスト学会「認定臨床エンブリオロジスト」

試験は年1回で胚培養士の資格は、5年毎の更新制度を採用しています。

こちらの資格は胚培養士になるにあたって必須の資格ではないことは注意点となります。臨床検査技師と農学部の女子が胚培養士になることが多いようです。

資格の難易度も年々上がっているのでなりたい人は早めに準備する必要がありますね。




胚培養士の年収・給料・将来性などまとめ


胚培養士は近年需要が高まる不妊治療で必要となってきている職業です。

医者ではなく、医療補助ということで不妊治療に携われる部分は一部ですが、医者ではなく、補助業務として医療に携わり、しかも年収も最低限は確保したいと考える人と技術力を証明することで高収入を目指したいと考える両極端な人が混在しそうな職業のような気がします。

農学部の女子が売り手市場である胚培養士になるということでなりてが増えてきている仕事でもあります。細かい作業が必要とされる部分でも女性向きの医療業務といえそうです。 

子供の数は減っているとはいえ、結婚する人の年齢が高まるにつれて、不妊という問題はつきまといます。こういう傾向は変わることはないので一定数の需要は確保できそうな仕事です。なり手が増えてくることで仕事が減るリスクが存在することや医者ではないことや資格が必要な業務ではないことが将来性の高さがあるものの不安な要素も残しています。

医者にはなれないものの、医療補助として収入を確保したうえで業務に携わりたい人には新しい仕事としておすすめできますよ。



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